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先日オキナワから一通の"本の探偵依頼"がきました・・・。 なんでも、今年92才かになるかた(依頼者のお父様ですが)が20代の若かりし頃に手にした一冊の本を探している・・・ということで、なぜかとの話は話せば少々長くなりますが、その頃彼は京都まで働きに行っていた・・・。70年前ですからこれは相当大変なことだったでしょう。 そこへ奥さんから手紙がくるわけですが、奥さんはウシといった・・・・。 その頃は日本でもくまとかそのタイプの名前がありましたが、オキナワにも カマド、とかウシ、というような名前があったわけです。 ところが彼は熊吉さんだったので、心ない同僚が、オキナワにはクマのほかにもウシもいるのか、とからかったそうで、恥ずかしい と思った彼はそこいらにあった本からヒロインの名前、芳江、というのを見つけて、これからは芳江と書いてくるように・・・と奥さんに書き送り、それから奥さんはずっとその”芳江”という名を名乗って、遂に戸籍まで変わってしまったそうな・・・。 というわけで、その”芳江”さんが出てくる本を探して欲しい、ということなんですね。 うーん・・・。 70年も前で、その時新刊だったとは限らないし、他に手がかりはなんにもない! ただし、小説ではあった・・・。でも、もしかして本になってなくて雑誌だったかもしれないし(その頃小説雑誌ってあったかな?)でもすごく本好きだったという家ではないところにあったものだったのならベストセラーとかそれに類するものだった可能性はある。 それに”芳江”というのはその頃にとってはかなりハイカラーな名前ではなかろうか・・・? というわけで、ようするに「お手上げ」なのでみなさん、もし万が一でもご存知のかたがいらっしゃいましたらなにとぞお教えくださいますよう、ひらにお願い申し上げます。 それでできれば急いでね。 そんなにゆったりかまえてもいられないあもしれないから・・・。 といってもお二人は(奥様も)今でも大変お元気でいらっしゃいますが・・・。 もしわかる方がいらっしゃいましたら、なにとぞどうぞよろしく!2000/03/12 |
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