今年もどうもありがとう!

赤木かん子

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 さて12月18日に九州は水巻町立図書館での今年最後の講演も終わり、あとは例年通り、ゲンコー書きにまっしぐら……である。
 お正月というのは毎年、えーと電話もこないし人もこないので、必死になってゲンコーを書く季節になっているのだ。
 今年は来年の春に出版予定の、読みきかせにむく絵本を載せた絵本……シリーズの最後のおいこみである(あ、リブリオ出版から出るの、よろしくね)
 あとクレヨンハウスの「月刊子ども論」に、今年六月にのせた“学校図書館を考える”のパートUを書いてもいいことになったのだが、それの〆切も1/6なので、私、正月は福生にいます……しゃかりきで――。
 それと水巻図書館での講演は二度にわたって、読みきかせボランティアの養成講座の講師だった……。
 お客が変わればサービスの中味も変わらなければならないので(私のような大道芸人はサービス業である)そういう話も要求されるままに考えやってきたのだが、何回かやって、何をどう話せばいいのかわかってきた……。
 最初のうちはお客と一緒に何をすればいいのか暗中模索だったんだけどね。
 それと1/28には入間で小学校図書館のつくりかた講座をやります。
 朝10:00〜5:00までというやるほうもきくほうもハードな会だがいたしかたござらん。
 こっちのほうも何回かやるうちにどこをどうやればいいのか飲みこめてきた。
 みなさんは、客はただ黙ってきいてればいいだけなんだろーと思ってらっしゃるかもしれないが、私の話の半分をつくっているのはお客なのだ。
 客が泣いたり笑ったりするのにあわせ、こちらは話をつくりかえていくのだから――。
 というわけで、今年は結構がんばった年だった……と思う。
 新しい客にあわせて講演の中味のつくりかえはほぼ完成したし、来年はさっきお話した読みきかせ用絵本のシリーズが7冊……トロピカルフルーツのシリーズが6冊……あとポプラから中・高生の朝読用のシリーズが8冊……たしざんとひきざんの絵本が一冊ずつ……あと性教育の紙芝居が三冊出るんでございます……。
 ふう〜〜。
 てなわけでみなさん今年もどうもありがとう! 来年もよろしくね! いいお年を!