5.資料特論

           
         
         
         
         
         
         
    
 今日の授業は「資料特論」・・。
 選択なので三分の一しかいないが、いないのもどおり、話はなんと「古典籍 漢籍」である。つまり、書誌学・・・本を見て、目録を作る仕事ね。
 この分野で今一番有名なのは、かの林望センセイである。
 そうしてこの先生はどうやら「漢籍」・・・つまり中国で作られた昔の本・・・が専門らしく、黒板にはえんえんと読めない字及び書けない字が並んでいる。
 周易とか、尚書とか、四書類とか、毛詩とかさ・・・・なーんのこっちゃ、でござる。
 しかもこれは読める字、の範囲の話なんだからね。
 あーぁ、教養のなさが身にしみる。
 身にしみるといえば、ぼちぼちカネがなくなってきたのも身にしみる・・・・。
 二ヶ月まったく稼げない、というのは結構きついことだなぁ、としみじみ思う。
 いや、まだ米はあるけどね。
 それにこーゆー話をきいていると、やっぱりうずうずしてくる。
 あぁ、大英博物館に半年くらい行きたいなとつい思ってしまう。
 ついでにメトロポリタンと自然博物館にも三ヶ月くらい、北京の故宮博物館にも一ヶ月くらい行くのもいいなぁ。
 本当に、若いやつにはカネがいるな、と思う。
 だってこのトシになってお勉強しにいったって、そりゃ私は満足できるかもしれないが、社会に還元するにはもう遅すぎるじゃないよ。
 勉強するにはカネがいるし、本を買うにもカネがいるんだよねぇ〜。若くてビンボーだと大変だよ。いや、若くなくてビンボーだともっと大変、というハナシもあるけど・・・。
 さて、この「資料特論」は試験ではなくレポートである。
 我と思わんものは・・・やってみる?