08情報サービス論02

           
         
         
         
         
         
         
    
 今やっている「情報サービス論」はレファレンスであり、いろいろな質問に対して答えるものなので、ひとことでいえば謎解き、ミステリ、のようなものである。
 そう、ミステリ好きな人は、はまると思うよ。
 ただ、ミステリと違うのは、お客さんがいること。
 目的は調べることではなく、お客の要求を満足させることで、もし調べるために調べるのだったらおたく、になってしまう。
 以前、私がやっている「子どもの本の探偵」を「おたくよね」と評した人がいて、私は心底腹を立てたが、私は調べるために調べているのではなく、さまざまな理由で真剣にその本を探している「客」のためにやっているのだ。
 そのお客がおたくでなければ、「質問」もおたくにはならず、従って私も「おたく」にならずにすむのである。
 よいお客さんに恵まれたとつくづく感謝ですね。
 調べること自体はおもしろく、さまざまに結びついている本と活字の世界に潜り込むのは確かに楽しいけどさ。
 調べてどうするの? がいつでも大事なのである。

*おたく
 ものごとの本質を掴めず、どうでもいいさまつなことにのみこしつする人。