徳間のゴホン!
18回「テディーベアはおともだち」

米田佳代子

           
         
         
         
         
         
         
    
 日本でも近年人気がありますが、西欧では昔から子どもの最初のお友だちは、くまのぬいぐるみと相場が決まっているようです。西欧には、数え切れないほど、くまのぬいぐるみ(テディーベア)をモチーフにした絵本や児童文学がたくさんあります。どの子にとっても自分のくまくんは、だれともなにとも交換できない大親友です。徳間書店の本をざっとみわたしてみても、ほーら、こんなにいろんなくまくんが勢ぞろい。みなさんも、自分のお気に入りのくまくんを探してみませんか?

○泣かないで、くまくん
 公園に置き忘れられた動物たちの、ちょっぴり切なく忘れられない物語。主人公はもちろん、置き忘れられてしまった、小さなテディーベア。
○くまとハンフリー
テディーといっしょに冒険にでかけるハンフリー。実はこのテディー、おとうさんが子どもの頃には、おとうさんといっしょに冒険をしていたのでした…
○アフリカへいったクマ
 アフリカへ観光にやってきた女の子がテディーをわすれていっちゃった! 現地の男の子があわてて女の子を捜して…! 広いアフリカを舞台にした楽しい絵本。
〇おやすみ、くまくん
 まどから外をながめながら今日の一日を思い出すくまくん。寝る前のひとときにぴったりの、心がいやされる絵本。
〇アイラのおとまり
 生まれて初めて友だちの家にいく男の子。毎日一緒に寝ているくまくんを連れていきたいけど恥ずかしい…これはテディーの持ち主が主人公。子どもの気持ちを見事に表現。
○ねこがすき、くまがすき
女の子の「一番のお気に入り」の座をクリスマスプレゼントとしてやってきたテディーベアにうばわれたネコは、やきもちをやいて、なんとかテディーを追い出そうとこころみますが…テディーベア好きにもネコ好きにもたまらない絵本。
〇くまのオルソン
 ひとりぼっちのオルソンが、冬眠からさめたら、そこにクマのぬいぐるみが! さびしいだけの毎日が明るくなって、とうとう不思議なことが…

『泣かないで、くまくん』アン−マドレイヌ・シェロット作、絵/菱木晃子訳
『くまとハンフリー』ジャン・ウォール文/ウィリアム・ジョイス絵/山内智恵子訳
『アフリカへいったクマ』市川里美作、絵
『おやすみ、くまくん』クヴィント・ブッフホルツ作、絵/石川素子訳
『アイラのおとまり』バーナード・ウェーバー作、絵/まえざわあきえ訳
『ねこがすき、くまがすき』キャロル・グリーン文/アン・モーティマー絵/まえざわあきえ訳
『くまのオルソン』ラスカル文/マリオ・ラモ絵/堀内紅子訳
テキストファイル化富田真珠子