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「学校も家も退屈。わくわくするような面白いことしたい。それと友だちもほしいな。」ピッツァが言うと「ぼくも」と動物園の子ゾウのオスカーも言いました。ピッツァはピザみたいに丸い顔で、ピザが大好きな女の子。 「ゾウさんと一緒にアフリカに行ってくるわね」というピッツァに、パパもママも兄姉もテレビに夢中で「気をつけてね」と言っただけ。ン？ さて、ふたりは手と鼻をつないで街角の露店のおじさんが教えてくれたように「南へ、足がもう動かなくなるまで歩いていくと着く国境」を目指しました。国境を越え、海を渡るとそこがアフリカだというのですが、果たしてふたりは無事アフリカに行けるでしょうか。 ピッツァの孤独は、現代の子どもに共通のものとして共感を誘うでしょうし、とっぴょうしもない物語はユーモアいっぱいで、無条件で楽しめます。 さい絵も味があります。「ピッツァと子ゾウのオスカー物語」という、ドイツの子どもの本シリーズの一冊。 （和）＝静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化山本京子
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