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何かにつけて国際化と叫ばれる今、同じアジアに住む者として、子どもたちに隣国の朝鮮人を理解させるための環境を、どれだけ与えてきたのでしょうか? 本には日本の中学生と朝鮮学校の生徒との交流などが描かれています。 作者は「すべての子に輝く明日を、イデオロギーや体制がどうであれ、この子どもたちの笑顔を消してはならない」と、教育の現場で、子どもたちの国際交流を実現させました。 たった三時間の文化祭を通しての交流でしたでも、確実に変わり始めた両民族の子どもたち。 閉鎖性も拒否反応もない、生まれたての暑いエネルギーを感じ、過去を直視する。そこから始まるいさぎよさ、現在を見据える視点の確かさ。 中学生とはいえ、人をわかり合おうという力はとても強くて大きい。 「過去を知ることも大切だけど、私たちにとっては、これからの未来のほうがもっと大切」という朝鮮学校の生徒の言葉が印象的でした。 (セ)=静岡こどもの本を読む会
テキストファイル化富田真珠子
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