エイズってなんだろう

渡辺雄二・著
ポプラ社

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 エイズは1981年にアメリカではじめて患者が発見されてから、世界中にひろがりつつある病気です。今のところ、この病気にかかるとなおす方法がないので、大変おそれられています。
 アメリカでは、エイズにかかった子供がいじめられたり、学校への登校を禁止されて裁判になったりしました。それは、他の子供に感染するのではないかと、周囲の人々がおそれたからでした。
 エイズは普通の生活をしているかぎり、他の人に感染することはありません。むやみにおそれることはないのです。
 しかし、エイズという病気は昔はありませんでした。突然姿をあらわし、たちまちひろがったのです。なぜでしょうか。
 もしかしたら、私たち人間が知らないうちにつくりだしているのかもしれません。人間が森林や海の開発を進めればすすめるほど、そのような病原菌にであう機会も多いのです。
 この本は性のことも含めて、とてもわかりやすく書かれています。家族で読んでおく必要のある本の一冊でしょう。小学校高学年より。
 (沢)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化塩野裕子