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どういうわけか、去年から"ベスコフ年"です。次から次へと翻訳・復刊されて二十冊近くになるんじゃないかな。 そのなかで、"三人のおばさん"シリーズもようやく翻訳されて、読むことができるようになりました。 エルサ・ベスコフの絵はやはりもうシックなので(一八七四年生まれ、ですから)どの子どもにも大喜びされる、とか爆発的にウケる、ということはないでしょうが、この"みどりおばさん""ちゃいろおばさん""むらさきおばさん""あおおじさん"とペッテルとロッタという二人の子どもたち、の落ち着き払った冒険の数々を楽しんでくれる子どもたちもいるだろうと思います。 ただし、とても字が小さく、お話も長いので、これはよんでもらう本です。 お話が好きな子どもには、一度は試してみてください。 全部で五冊、あります。(赤木かん子 『絵本・子どもの本 総解説第5版』) テキストファイル化和澤順子 |
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