アラスカたんけん記

星野道夫・文・写真
福音館書店

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 著者の星野道夫さんは、アラスカにあこがれていた19歳の時、シシュマレフというエスキモー村の写真を見て「こんなにさびしいところで、どうやって暮らしているのだろう?」と思いました。
 その村に行ってみたくなった星野さんは、自分の気持ちを手紙に書いて「アラスカ シシュマレフ村 村長さん」あてに送りました。住所も名前もわからず、ハッキリしているのは、シシュマレフに行って、そこの生活を知りたいという好奇心だけ。
 そんな夢のような手紙に、半年後、返事が来たのです。
 あるエスキモー一家が「いつでも来なさい」と言ってきたのです。初めて訪れたアラスカの大自然と人々の暮らしは若い星野さんの心を魅了し、六年後、彼はカメラマンとしてアラスカに移り住みました。
 一年の半分はテントで暮らしながら、クマやカリブーを追い、氷河を旅し、オーロラを待つ生活。
 この本は、その中から生まれた珠玉の写真探検記です。
 (池)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化塩野裕子