【クリスマスの本特集】

=家族ですてきな世界へ=

           
         
         
         
         
         
         
    
    

ふたつのいちご(林 明子:作 福音館書店)
クリスマスの女の子(R・ゴッデン:作 福武書店)
ペンギンハウスのメリークリスマス(斉藤洋:作 講談社)


 12月といえばクリスマス。街の木々に明かりがついたり、消えたり。今回は、家族で楽しめるクリスマスの本特集です。「ふたつのいちご」。かすみちゃんは、クリスマスケーキのイチゴを採りに森に出かけました。でも、そこにあるのは枯れた葉っぱだけ。あちこち探していると「木のれいぞうこ」からイチゴを取り出しているウサギに出あいました。手のひらサイズがかわいい絵本。かすみちゃん一家の和やかな雰囲気に包まれて、すてきなクリスマスがおくれそうです。続編に「サンタクロースとれいちゃん」「ズボンのクリスマス」があります。
 「クリスマスの女の子」。これはお人形と女の子の願いごとのおはなしです。赤い服を着たクリスマスのお人形、ホリーは、自分をクリスマスに買いに来てくれるのを願っています。そして、孤児アイビーは、いるはずのないおばあちゃんに「クリスマスの人形」をもらいたいと願っています。二つの願いがうまくかなうとよいのですが…。
 「ペンギンハウスのメリークリスマス」。小さな港町の小さなレストラン「ペンギンハウス」には、12月になるとカウンターのいちばん奥にペンギンのおきものがおかれています。だれもすわれないその席は皆に「サンタクロースの席」と呼ばれています。これはペンギンのおきものと店の主人のゆかいな物語です。
(由)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化中島千尋