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ヘンリーくんは三年生、ある日やせっぽちの犬に出あいます。あばら骨がすけてみえるので、アバラーと名をつけます。アバラーを飼ってもらうためには、バスで家まで連れ帰らなくてはなりません。ところが、なかなかうまくいきません。 この日から、ヘンリーくんとアバラーは、すてきな楽しい仲間になって、つぎつぎと愉快な事件を起こしていきます。読んでいるうちに、こちらもひきこまれて、一緒に笑ったりドキドキしたり、すっかり身近な友達になってしまいます。 本を読むのは苦手、なんていっている子がいたら、ヘンリーくんを手渡してあげましょう。元気いっぱい遊ぶことが好きで、生き物を好きな子。なんかおもしろいことがおこらないかなあと、いつも思っている子なら、ヘンリーくんたちを大好きになることでしょう。 読んだ後の、明るくさわやかな気分のよさに、このヘンリーくんのシリーズが九冊なのを足りないと思うほどです。
(弥)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化山本京子 |
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