源平の風 白狐魔記

斉藤 洋:文 高畠 純:絵
偕成社 1996

           
         
         
         
         
         
         
    
 物語を読むのが好きな人、が老若問わずどっぷりはまってわくわくしながら続きが出るのを待ってるシリーズです。でも大人も楽しいってことはさ、結構難しいってことなんだ。だから五、六年生以上かなぁ。
 生まれつき、頭が良すぎた白い子狐はそのために狐の生活をすることができず、いったい自分はどこで生きればいいのか途方に暮れます。
 やがて仙人がいることを知り、人間に化け、言葉も話せるように教えてもらうのが一巻目。
 そのなかばで彼は義経と会い、魅かれて部下に化けてついていくわけですが(そう、歌舞伎の義経千本桜≠諱A憎いねぇ、斉藤さん)そのために狐は狐同士殺し合わないのになぜ人間は殺し合うのか≠ニいう大命題を抱え、これがそのままこのシリーズのテーマとなっていくんです。今三巻目です。早く続きがよみたいよ〜。(赤木かん子 『絵本・子どもの本 総解説第5版』)
テキストファイル化高橋美紀