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「かぼちゃごよみ」というタイトルから、かぼちゃにかかわるカレンダーを思うでしょうが、カレンダーはカレンダーでも各ぺージごとに迫力あるかぼちゃが十二カ月の歳時に装われて出てくる詩画集です。 かぼちゃにこだわり続け、それをひとつの小宇宙として描いてきた画家だけに、かぼちゃの扱われ方といい、形や線が実にユニークで全く意表をつくものばかりです。 かぼちゃの中に、そのまわりに、肩を寄せあって生きている人々の生活、遊んでいる子どもたちの楽しげな姿もなかなか魅力的です。 十二枚の絵と対峙(たいじ)して、 あまだれはおなじおと むかしもいまもおなじおと あまだれはおなじおと あのまちもこのむらもおなじおと こうした十二編の詩を谷川俊太郎さんが書いています。 ことしもハローウィンがやってきます。かぼちゃの絵、谷川俊太郎さんの詩、一緒に楽しんでは。(安)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化古賀ひろ子
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