かんじるちから

アンジェラ・ロイストン:作
エドウィナ・リデル:絵 佐藤見果夢:訳 評論社

           
         
         
         
         
         
         
    
    

 見る、聞く、においをかぐ、味わう、さわるの五つの感じる力があるから、いろいろなことがわかります。人の体の感じる仕組がどんな風に働いているか、絵と言葉、しかけを使ってやさしく説明してある絵本です。
 「味はどうしてわかるの?」のコーナーでは、人間舌に似せたしかけがついています。その舌に小さなつぼみのようなものがたくさんあり、食物が口に入ると、それが味を感じて脳に伝えるのがわかります。つぼみで感じるのは、甘い、塩からい、すっぱい、にがいの四つの味だけ。二枚目のしかけをめくると、舌のどこがどの味を感じるのかがわかるようになっています。
 また、別のコーナーでは、自分の体を使ってやるテストや実験が紹介されていて、楽しみながら理解できるでしょう。
(し)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化富田真珠子