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さて、この『くろずみ小太郎旅日記』は時代劇です。 昔、忍術を勉強したことがあるくろずみ(ホントに黒い炭)の小太郎が諸国を旅しながらさまざまな冒険にであう、というもので、この一巻目では、峠に巣くっているおろち、大蛇、を退治します。 わずか一二枚(見開きでね)という短さのうえハナシはシンプルに大胆に進み、一ページごとの文章など"おろちがでるという峠にやってきました"とか"おーっ、いました"くらいなもんです。 というわけでテンポも早く、前ページ次はどうなるのどうなるの?という紙芝居のようなもので、子どもたちはドキドキ、わくわくして次のページを待ちます。 出たとたんに熱狂的な読者を獲得、第二巻も順調に発売され、福音館からも『ねぎぼうずのあさたろう』という新シリーズを出して飯野時代モノは絶好調です。(赤木かん子 『絵本・子どもの本 総解説第5版』) テキストファイル化天野真美 |
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