恐竜はどうくらしていたか?

ヒサ・クニヒコ:文・画
あかね書房

           
         
         
         
         
         
         
    

 恐竜好きな子供は一冊の本を読んだだけでは満足せず、つぎつぎに詳しい本を読みたがる。
 地球の歴史上、最大のこの生きものにまつわるなぞは奥深く、子供ばかりか大人でもたやすく恐竜熱にとりつかれてしまう。
 本は最初に「恐竜の研究を始めよう!」とさそいをかけている。読者は夢をふくらませて読んでいくにちがいない。
 「化石」から「想像」へ、そして「復元」へと発展していく。生活をしていた場所、骨、足あと、うんこなどの化石が大切なものであることを教えてくれる。
 二億年以上昔の三畳紀(さんじょうき)に恐竜があらわれてから、六千五百万年前になぞの絶滅をとげるまでのできごとが細かに書かれている。
 「ほんとうの姿はどうだったのだろうか?」「どう暮らしていたのだろうか?」。現存の動物と対比しているので、立体的にとらえられるのもこの本の特徴である。「ヒサ・クニヒコ恐竜の研究」シリーズの第一巻。
(野)=静岡子どもの本を読む会
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