自然図鑑
動物・植物を知るために

さとうち藍・文 松岡達英・絵
福音館書店

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 夏休みの前に、楽しい本を紹介しましょう。
 私たちが住んでいる周りには、たくさんの生物が暮らしています。この本には、ふだん何げなく見ている小さな昆虫類から鳥類、ほ乳類、は虫類、両生類、魚・貝類そして植物まで、生物との出合いと観察するための方法が、いっぱい描かれています。
 たとえば、昆虫類のところでは「身近にいる昆虫を探そう」「溝のなかにいる昆虫」「夜のあかりに集まる昆虫」「庭にやってくる昆虫」「畑や野山でみられる昆虫」など、たくさんの項目に分けられ、生物たちの暮らしが、自然の中でどんなふうにかかわっているのかを知ることができます。
 分かりやすい説明文と豊富で的確なイラストが、より動・植物の自然観察の書としての本を楽しくしています。
 自然を身近に感じながら生きることがどんなに素晴らしいことか、この夏、この本を片手に、野外に出てみたらどうでしょう。リュックのポケットに入る大きさで、便利です。
 この本のほかに、「冒険図鑑─野外で生活するために」「遊び図鑑─いつでもどこでもだれとでも」「工作図鑑─作って遊ぼう! 伝承・創作おもちゃ」が出ています。どの本を手に取っても、楽しい発見があります。小学生から。    (静岡子どもの本を読む会)
テキストファイル化佐藤佳世