すてきな子どもたち

アリス・マクレラン・文 バーバラ・クーニー・絵
きたむらたろう・訳 ほるぷ出版

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 「ロクサボクセン」はどこにでもある、岩や砂のごつごつした丘。子どもたちのとくべつお気に入りの場所です。
 その丘での遊びは、宝ものさがしを何日もしたり、黒くて丸い小石をお金にして、お店やさんごっこをしたり、また、大きな石をならべて、通りや家や町まで作ったりもします。まるいものさえあれば、くるまのハンドルにして一日中だって走り回っています。
 とにかく、何もないようなところから、ありとあらゆる遊びを想像し、生み出すすてきな子どもたち。
 ページをめくるたびに、次はどんな遊びが出てくるのだろうと、心ワクワクしてきます。「ルピナスさん」で有名なバーバラ・クーニーが、「ロクサボクセン」の丘と子どもたちを、あまりにもすてきに描くので、この丘へ行ってみたくなりました。(アメリカのアリゾナ州にあるそうです)
 遠い昔をたぐりよせながら、お母さんが子どもによんでほしい一冊です。

 (雅)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化塩野裕子