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![]() 影の大王によって支配されているデルトラ王国。それを救うためには、失われた7つの宝石を集めて、本当の王位継承者に手渡すしかない。リーフと仲間のバルサ、ジャスミンは旅立ちます。 全八巻でしょ。だから、七巻目までは一巻ごとに一つの宝石を見つける物語。シンプルですよね。でも毎回違う謎解きがあって、残りがあと三十ページほどになり、これでどうして宝石を手に入れることが出来るのだ! と心配するのに、物語はいつも納得のいく解決方法を提供してくれる。これがドキドキして楽しい。八巻目はその王位継承者は誰か? です。もちろん答えは書きませんよ。作者の巧さに騙されず、正解できますように! 表紙のテカテカさに、大人は引くかもしれない。でもこれは、カードゲームのカードに似せてある。それが、敷居が高くない物語だってことを伝えてくれているから、子どもは手に取りやすい。そして、八巻もの物語を自分は一気に読み終えたんだという満足感。 昔、小説好き子どもだった私は、その経験、いや、体験を今の子どもたちにもぜひ味わって欲しいって思う。(ひこ・田中) 読売新聞2003.03.17 |
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