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なぞなぞが入っているお話というなら、これはもう松岡享子の名作『なぞなぞのすきな女の子』てしょう。 娘のなぞなぞの相手をするのにあきあきしてしまったお母さんに森に遊びに行かされ、ばったり出会ったオオカミにうまくなぞなぞを持ちかけ、頭を働かせて無事に食べられずにもどってくる賢い女の子のお話よ。 もともと一人の人間が人形を使いながら、お話するように作られたものなので、一度に二人以上は登場しないし(手は二本しかないからね。登場人物もお母さんと女の子、オオカミ、ウサギの子の四人だけてす)、とてもうまくロにのります。 ただ、いまの子にはちょっとテンポがのろいかもしれない……。 一人ひとりの成長の仕方や地域の状態によって、昔の本が使える場合と使えない場合がありますから、そこらへんは自分のとこのお客さんをよく見てください。 ただ、人形を使ったストーリーテリングや人形芝居の形にすれば、まだ充分に楽しんでもらえると思います。 同じ作者による『みしのたくかにとをたべた王子さま』と『くしゃみくしゃみ天のめぐみ』もおもしろい本です。(赤木かん子)
『かんこのミニミニ子どもの本案内』(リブリオ出版 1996/07)
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