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この絵本の主人公のねずみのかわいいこと。絵に描かれたねずみではなく、本物の生きたねずみの姿が、もうたまらない愛らしさの優れた写真絵本です。 ねずみが「ここがいいかな?」とあちこち家を探しています。なかなかいいところが見つからないのですが、最後に「これはいい!」という家が見つかります。 え、それだけ? と思わないでくださいね。小さな子にとって、自分の居場所を見つけるということは、大問題なのです。子どもは、ねずみと一緒になってはらはらし、最後によかったとホッとします。 この絵本は、声に出して読んであげると、不思議なほど子どもの心をつかんでしまいます。過不足のない美しい文章が楽しいリズムを持っているからでしょう。 「ねずみのほん」というシリーズになっていて、他に『ねずみのともだちさがし』と『よかったね ねずみさん』があります。こどもだけでなく、大人もうれしくなってしまう三冊です。 (弥)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化富田真珠子
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