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春・夏・秋・冬と移りゆく季節のにおいを運んでくれる詩集です。生きものがよくって、ユーモラス。草・木・けもの・虫・空・風・雲・海・・・が、名前をもらって登場し、自分の歌をうたいます。 「むぎむぎおんど・・・むぎれんざぶろう あさひ のぼれば/そよかぜはしる/おいら むぎたちゃ せいぞろい/おう さやさや/えんや それそれ 」 「おれはかまきりかまきりりゅうじおう なつだぜ/おれは げんきだぜ/あまり ちかよるな/おれの こころも かまも/どきどきするほど/ひかってるぜ」 「くらし・・・きりかぶさくぞうわしは/いちにちじゅう/『どっこいしょ』をしている」 娘が小学一年の時、担任の先生が、教室の子どもたちに「のはらうた」を読んで下さいました。ほたるまどか、たんぽぽはるか、こねずみしゅん、おがわはやと・・・名前が同じと、喜ぶ子が何人もいたそうです。娘はこの時から詩が好きになりました。からだに響くリズムの心地よさ、やさしいことばなのに、イメージがうんとふくらんでいく楽しさを、子どもたちにプレゼントしてくれる詩集です。 (池)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化上久保一志
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