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こんにちは……。お初にお目にかかります。〃子どもの本の探偵〃をやっております、あかぎかんこと申します。本の探偵……というのはね、子どもの時には、誰が書いたか、どんな題名だったか、なんて案外気にしないものですから、大きくなってあれをもういっぺん読みたいな、と思った時に探せないことがある……そういう子どもの本を、ス卜ーリーの断片から私がお探ししましょう、というものです。 正直いってジョーダンで始めたことだったのですがこれが新聞に載ったら案外ウケてしまって、ものすごくたくさんの依頼がきました。その時の手紙をまとめ「こちら本の探偵です」(径書房)という本を書き、その後もその本を読んだ方々や新聞の切り抜きを大事にとっておいた方からボツボツ依頼のお手紙は頂いていたのですが、一九九二年に、フ工リシモという通信販売会社が出しているという「ブックポー卜」という本の通販力タログ(これは申し込めば送料のみで年間購読できます)で本の探偵を始めましたら、それはもうたくさんのおハガキを頂いたのです。 その中に、何十人もの方から同じ本を訊かれる事があるのに気づいたので、今回それを一冊にまとめてみることにしました。全部が全部「ブックポー卜」経由で依頼がきたものというわけではないのですが、そんなにたくさんの方が探している本なら、私に訊いてこない方の中にもその本を探している方がいるかもしれないものね。もし、この本を手にとって下さったあなたが「あっ、これ私が探してた本だっ!」という本を見つけたり、「そうそう、これおもしろかったよね!」としばし幸福な気分に浸って下さったらこんなに嬉しいことはありません。すっかり忘れてたけど、昔その本を読んで幸福だった時間を思い出すと、今のあなたも幸福になる……かもしれないし、幸福ってイコール強いってことだものね。というわけでお楽しみ頂けれは幸いです。では、始まり、始まり・・・・・・。 |
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