話はめぐる

佐藤凉子訳 リブリオ出版 1991/1999

           
         
         
         
         
         
         
     
 佐藤凉子さんが訳本を出した・・・。
 アメリカの語りの会で語られた話をたくさん載せてくれているのだが、本の目的は、語りの多様性、をみせること、だそうである。
 正直言って、私は日本の語りの、全部が全部、というわけではないが、どこか大事なところをカン違いている語り・・・が大嫌いである。基本的におたくうって好かんのよ。
 なぜかっていうと、おたくって本質的な力がないから・・・・。
 話をされる以前に、前にすくっと立って両手を握りしめ、気取って話を始められると、もうそれだけでイヤになる。
 講演記録をそのままテープ起こししたら、本としては使い物にならないように、文章体を丸暗記してしゃべってもちっとも語っていることにはならないのに・・。
 というわけでこの本にさんせい。
 語りのしかたはいろいろあるのだ。(赤木かん子