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八月になると、戦争について考える機会が多くなります。五味太郎のこの絵本は、人はなぜ殺すのか、とか、なぜ戦争を繰り返すのか、ということを未来に向けて考えさせてくれる本です。ただし、「なぜ」を描いているだけで、答えは書いてありません。 題名からわかる通り、絵に添えられた言葉はみんなカタカナです。だからなんだか、コンピューターがヒトを観察した記録のように思えます。 「ヒト ハ ミル」「ヒト ハ カンガエル」「ヒト ハ クフウスル」「ヒト ハ 」 こうした性質はみんな、ヒトが動物より進化している証拠にあげられてきたものばかりです。なのに、この言葉が添えられている絵物語は、恐ろしい結末になってしまうのです。 読み終わったら、「なぜ」そうなってしまうのか、考えてみましょう。
(岡)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化山口雅子 |
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