Uボーのいのちのふしぎ絵本

藤子・F・不二雄 市野治美
小学館

           
         
         
         
         
         
         
    
    

 「君は、お父さんに似ているね」と言われて、「どうして、お母さんのおなかから生まれたのに、お父さんに似ているのだろう」と不思議に思ったことありませんか。
 ほとんどの生物には、お父さんとお母さんがいて子供が生まれます。お父さんに似ているということは、子供の誕生にお父さんも何かお手伝いしているのでしょうか。
 この本は、ドラえもんにそっくりなUボーが、お母さんのおなかの中を探検して、この疑問に答えてくれます。
 ちょっと難しい「せんしょくだい」「せいし」「らんし」などという言葉が出てきますが、ユーモラスな絵とやさしい解説で理解できるでしょう。
 新年度から、小学校五年の理科と保健で「性教育」が始まりました。この機会に、絵本を通して親子で学習してみてもいいですね。そしてこの本でウォーミングアップできたら、北沢杏子さんの『こころ からだ いのちのえほん』シリーズ(岩崎書店)に進んでみて下さい。
 (川)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化塩野裕子