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本当の家族って一体どんな家族たんだろうか?この本の主人公バべタは両親 から愛されていることに自信を持っている女の子だ。父親とは血のつながりが ない。彼女はいつも夕ごはんができるまでの間に父親から家族の話を聞くのが 大好きである。母親が妊娠中に恋人と別れなければならなかったこと、そのこ ろ父親と母親が出会ったこと、恋に落ちたこと、目の見えないバべタが生まれ たこと。父親は披女にはっきりと事実を話して、彼女が生まれるのを望んだこ と、母親や彼女をどんなに大切に思っているかを伝える。 この本は1992年にドイツで、1996年に日本で出版された。これから の日本でも血縁を越えた様々な形態の家族が増えてくるだろう。子どもたちは、 常に自分が愛されていることを確かめたいと思い、その幸せな安定感を求めて いる。だからこそ、この本では、バべタは愛されているのを確かめたくて何度 も父親に家族の歴史を聞き、幸せにひたるのである。児童文学を通して子ども たちの深い内面を感じてもらいたい。(Y)
箕面市学校図書館司書連絡会発行「教職員むけおたより『L-メール』」1999/05
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