青少年読書感想文コンクールとは

全国学校図書館協議会・第44回青少年読書感想文全国コンクール応募要項より抜粋


 青少年読書感想文コンクールは、児童生徒・勤労青少年を対象に、読書の深化と広がりを図り、読書生活の習慣化を育てることを目的に、1955年に始まったものです。今年で44回目を迎えるわが国では息の長い読書運動で、その成果は高く評価されています。年々作品の応募数も増え、昨年度の第43回の読書感想文コンクールでは、ついに400万編をこえました。外国にある日本人学校からも毎年多くの作品が応募され、入賞も数多くしてきました。

 対象図書は、1類の小説、物語、童話、詩、戯曲等と、1類以外の図書を2類とし、主催者の指定する図書を3類としています。教科書、学習参考書、雑誌等は対象とはしていません。

 応募は、すべて学校単位で(日本人学校の生徒及び勤労青少年は個人単位)行います。学校代表の作品が市町村の地域で審査されて県の審査に送られ、県の審査で最優秀作品が中央審査に送られます。 審査の結果、優秀な作品には、内閣総理大臣賞、文部大臣賞、毎日新聞社賞、全国学校図書館協議会長賞等が贈られます。また、これらの作品と入選した作品は、毎日新聞社が発行する読書感想文集「考える読書」に掲載されます。

 この読書感想文コンクールに応募される場合には、次の応募要項に基づいてください。

第44回青少年読書感想文全国コンクール応募要項

1主  催
  全国学校図書館協議会・毎日新聞社
2後  援
  総務庁・文部省
3協  賛
  サントリー株式会社
4応募資格及び区分
  応募者の年齢は満20歳(1978年4月2日以降出生の者)までとします。
  応募者の在学する校種および勤労青少年と、感想文の対象とする本によって、応募をつぎのように区分します。
    
      @小学校低学年の部(小学校1、2、3年生)   
       第1類 小説・童話・戯曲など   
       第2類 第1類以外の図書   
       第3類 課題図書  
      A小学校高学年の部(小学校4、5、6年生)   
       第1類 小説・童話・戯曲など   
       第2類 第1類以外の図書   
       第3類 課題図書  
      B中学校の部  
       第1類 小説・童話・戯曲など  
       第2類 第1類以外の図書  
       第3類 課題図書  
      C高等学校の部  
       第1類 小説・童話・戯曲など  
       第2類 第1類以外の図書  
       第3類 課題図書  
      D勤労青少年の部  
       類別の区分はありません。

5対象図書                                   
 第1類(自由読書)
  【小説・童話・戯曲・詩歌など】
    童話、少年少女小説、小説、民話、神話、伝説、戯曲、詩歌など     
 第2類(自由読書)
  【第1類以外の図書】
    哲学、歴史、地誌、社会科学、自然科学、産業、芸術、スポーツ、語学、評論、伝記、随筆、紀行、生活記録、作文集、歴史物語、科学物語、動物物語、年鑑など  
 第3類(課題図書)
  【主催者の指定した図書】
    別記の通りです。学年別の指定はありません。                 
    これらの図書の感想文は、同一部内の第1類、第2類の作品としては応募できません。                                          
     ※対象図書は、すべて日本語で書かれた図書にかぎります。  
     ※教科書・副読本、読書会用テキスト類またはこれに準ずるもの・雑誌(別冊付録を含む)、                                    
      パンフレット類は対象としません。

6用紙・字数                           
 @原稿用紙を使用してください。
 A字数は次の通りです。
   小学校の部  1200字以内  
   その他の部  2000字以内
 B句点、読点は1字に数えます。改行のための空白カ所は字数として数え ます。
 C題名、学校名、氏名は字数として数えません。

7作品提出                            
 @小・中・高校生は、在学校を通じて提出してください。直接各県学校図書館協議会に送らないでください。
 A勤労青少年は、各県学校図書館協議会の作品提出先に直接提出してください。           
  個人応募ですから、あえて勤務先や学校を通じて提出する必要はありません。  
 B作品は、自筆のものを提出してください。(コピーは不可、自筆不可能な場合には、理由を添えてください。)  
 C必要事項を応募票に書き入れて、作品の一番上に貼付して、右肩をとじてください。  
    ※応募票は、各県学校図書館協議会を通して、各学校に配布されます。

8応募作品                           

 @応募作品は日本語で書かれた作品に限ります。  
 A応募作品は各類ごと1人1点、オリジナルで未発表の作品にかぎります。      
  第1類、第2類、第3類それぞれに1人1点ずつ応募できます。  
  他の類似のコンクールに応募した作品は既発表とみなします。
 B応募作品は、理由を問わず返却しません。
 C応募作品の著作権、版権は主催者に帰属します。

9応募締切                                

 地方審査の締切は各都道府県により異なります。

10審  査                        

 @応募作品の審査は、中央審査と地方審査(各都道府県審査)の二本だてとします。ただし、海外日本人学校在学者の作品は、全国学校図書館協議会で扱います。  
 A地方審査委員会は、各部ごとの上位作品三編を中央審査委員会に送付します。ただし、小学校、中学校、高等学校の部の3編は、各類1編ずつであること。  
 B中央審査は、東京において、小・中・高校関係者および学識経験者約70名の委員を委嘱して行います。

11入選発表                          

 1999年1月「毎日新聞」および機関紙「学校図書館速報版」紙上に掲載すると同時に、在学校(勤労青少年は直接本人)宛てに通知します。

12表  彰                           

 全国コンクールにおいては、小学校・中学校・高等学校の部には個人賞および学校賞を贈呈し、勤労青少年の部には個人賞を贈呈します。
 (勤労青少年には学校賞はありません)
 
最優秀作品  (各類を通じて各部1名)
  個人へ内閣総理大臣賞および副賞。学校へ主催者賞、副賞およびサントリー株式会社賞。 
優秀作品 
  (各類ごとに2名、各部6名) 個人へ、内1名は文部大臣奨励賞および副賞、他の5名は毎日新聞社賞及び副賞。学校へ主催者賞、副賞およびサントリー株式会社賞。 
優良作品 
  (各類ごとに3名、各部9名)  個人へ全国学校図書館協議会長賞および副賞。学校へ主催者賞、副賞およびサントリー株式会社賞。

入選作品 
  上記の最優秀、優秀、優良作品を除いた各都道府県代表作品全部に原則として、個人へ入選賞および副賞。

13表彰式                            

 1999年2月上旬に、最優秀、優秀、優良の入賞者および学校賞受賞の学校代表を招待して東京で行います。(国外在住の入賞者については旅費の一部を負担します。)