おいしい料理の本

大原 照子:料理 山脇百合子:絵と文
福音館書店

           
         
         
         
         
         
         
    
    
 もうすぐ冬休み。年の暮れでお母さんがおでかけの日には、お昼ごはんを自分たちで作って食べるなんてすてきじゃないかしら。そのためにはまず、この本の中から一つ、お母さんと一緒に作って覚えておくとすごくいいと思いますよ。近くに住む一年生のアヤちゃんはこの本の「おこのみ焼き」を作りました。材料は小麦粉、卵、キャベツ、長ネギ、桜エビ、それに調味料をそろえて、書いてある順に作ったらとってもおいしく出来たそうです。あんまりおいしかったので、「さけのおぼろずし」にも挑戦しました。お米を洗って炊き上げ、さけのおぼろは少しおかあさんの手を借りて作りました。薄味で上品な「おぼろずし」が出来ました。おなかいっぱい食べたそうです。アヤちゃんはお料理名人になれそうです。私も負けずにキャロットケーキを焼きました。小麦粉をふるいにかけたりしません。粉っぽい物全部をボウルに入れてスプーンでよくよくかきまぜるだけ。ケーキを作る時は構えてしまいますが全然そんなことはありません。気軽においしく焼けました。
 この本は四年生のさち子が絵日記にお料理を作った時の状況と作り方30種を紹介しています。身近にある材料を使って手順をコマ割りのかわいい絵で示しています。あと片付けまできちんと書きこまれた楽しいお料理の絵本です。
(小) =静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化中島千尋