こもりうた

小泉周三:著
教育出版センター

           
         
         
         
         
         
         
    
    

 「詩」はとっつきにくくて苦手という人におすすめします。
 たとえば「あとえ」

 おばあちゃんがざいすによりかかってねている。
 口の形は あ
 おじいちゃんがざいすによりかかってねている、
 口の形は え
 夢の中で何を話しているの

 なにげない生活が飾らない自由な言葉で語られています。
 「雨の日」では、雨の日に歩くという不自由は、実は自由だと、日常をちがう視点からとらえています。
 わたしたちの身のまわりに「詩」の種はたくさん転がっています。それを、どんな角度からどんな風に見るか、詩をつくるヒントがもらえそうな詩集です。
 ジュニアポエム双書のシリーズでは、このほかに、それぞれちがう世界を持つ数十人の詩人の作品をとりあげています。
 読みくらべて、詩のおもしろさ、ことばの魅力を味わってみませんか?(け)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化古賀ひろ子