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世界情勢の変化がすぐさま私たちの生活に少なからぬ影響を及ぼす現代、世界各国の情報が毎日のように耳から入り目に飛び込んでくる。 そんな中にあって幼いころから世界の国々を正しく位置付ける事ができればと思うのだが、この地図帳はとても楽しくわかりやすい。 おじさんが、仕事先の世界のいろいろな国から、さとる君とあきこさんに手紙を出すという形をとりながら、各国の“自然”や“生活”を描き出す。「今おじさんは、かわいいコアラやカンガルーが住んでいるオーストラリアのシドニーという所にいます。オーストラリアは赤道の南にある国で牛肉や羊の毛や鉄鉱石などが、日本へもたくさん送られています。……」といったように。 地図帳といえば、堅苦しく無味乾燥というイメージが強いが、まるで絵本を読み進めて行くかのような血のかよった温かさ、人間臭さを感じる。魅力的な一冊。（敬）＝静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化古賀ひろ子
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