ゼラルダと人喰い鬼

トミー・ウンゲラ−:作
たむらりゅういち・あそうくみ:訳 評論社

           
         
         
         
         
         
         
    
    

 朝ごはんに子どもを食べるのが大好きな、とても残酷で大ぐらいの人喰(く)い鬼と、ゼラルダというお料理好きな女の子のお話です。
 ある日、ゼラルダを人喰い鬼がまちぶせるのですが、あんまりあせって岩から足をすべらせドシーン。
 人喰い鬼は気絶してのびてしまいました。
 「このひと、おなかがペコペコで死にそうなんだわ」とゼラルダは、すぐにたくさんのお料理を作ってあげました。
 お料理好きのゼラルダの勇気と知恵とやさしさに人喰い鬼は・・・・・・。
 最後のページをごらんください。思わずニヤッとしてしまいます。
 大型で親しみやすい絵本なので、読み聞かせには楽しめます。だって、ゼラルダの作るお料理の何とおいしそうなこと、どこからかプーンといいにおいがしてきそうです。

 
(雅)=静岡子どもの本を読む会

テキストファイル化山本京子