大森林の少年

キャスリン・ラスキー/ 文 ケビン・ホークス/ 絵

           
         
         
         
         
         
         
    
 地味〜で今風でない表紙(といっても1997年作なんだけどね)・・・・・・お
まけに開くと字が小さい小さい・・・・・・。
 てなわけで子どもたち自身にこの本を読んでもらえる可能性はかなり低いでしょ
う。
 ストーリー自体も20世紀初頭のアメリカのミネソタ州で悪性のインフルエンザが
はやってたくさんの人が亡くなり、長男だけでも町の外へ出そう、と考えた親が、
たった10才のマーベンを木材の伐採現場へ出す、というものですから低学年には
ちょっと難しい・・・・・・でしょ?
 人一倍体は小さくても算数の得意なマーベンは、そこで帳簿つけがからっきしでき
ないボスにいきなり全面的に帳簿をまかされ、頼りにされ、大男ぞろいのきこりたち
にたいそう可愛がられてひとまわり大きくなって帰ってきます。
 というわけなのでこの絵本は小学校高学年から中・高生に出会わせてほしい一冊で
す。よろしくね。
(赤木かん子)
テキストファイル化佐藤美惠子