ぼくんちのゆうれい

浜 たかや:文 林 幸:絵 偕成社

           
         
         
         
         
         
         
    
    

 明るく心温まる童話です。
 主人公は、林田ナオユキ。四年生。ひとりっ子。父と母と犬が一匹います。
 ナオユキは、両親の帰りが遅いので、夕食は一人で外で食べることが多いのです。
 ある日、食べ過ぎ、おなかをこわして家で寝ていると、おかゆが作ってありました。
 次の日、目に見えない女の人が本当に絵をかきました。
 明日はお祭りですが、父も母も仕事で行くことができません。そんな時、目に見えないおじさんおばけとお祭りに行きます。おばけの助けで大きい金魚をすくいます。
金魚すくいやのおじさんは、ポカンとしてしまいます。犬のおばけも出てきます。
 子どもは、つぎはどうなるのだろうかと、胸をわくわくさせながら一気に読み、想像の世界へとすいこまれていくと思います。
 中学校の子どもは、活発に行動し、同時に自分をとりまく人間、身近な生活についての意義も芽生えてきています。今まで気付かなかった人間の内側の一面が、とらえられるように思います。
(野)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化山本京子