みる野鳥記1

日本野鳥の会編 あすなろ書房

           
         
         
         
         
         
         
    
    
    

 夕方、鳥のさわがしい声で、見上げると街路樹にスズメがほんとにすずなりになっていた。その周りに、まだ数羽が飛び回っていて、これからどこへもぐり込もうかという風情。その後、日が落ちて暗くなるにしたがって静かになった。
 そんな情景を見かけた人も多いことでしょう。これは秋から冬によくある行動です。
 町の中で一番よく見かける鳥はスズメですが、あなたはスズメのことをどのくらい知っていますか。頭や顔、くちばしや羽の色とか、模様を思いうかべることができるでしょうか。
 スズメは一年間に二回卵を産んで子育てをします。ヒナは卵からかえって二週間くらいで巣立ちの時期になりますが、初めはなかなかうまく飛べません。地上に落ちてしまうヒナもいます。ヒナは親鳥から飛び方や、えさの取り方などを教わってから独立していきます。
 そのほかスズメのことについてこの絵本一冊で、とてもよくわかるようになりますよ。
 (沢)=静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化山本京子