私、ジョージア

ジャネット・ウィンター作
長田弘訳 みすず書房 2001

           
         
         
         
         
         
         
    

 この"ジョージア"は、絵の好きな人なら必ず知っている、アメリカの女性画家……ジョージア・オキーフの伝記-----それも生涯にあったこと……例えば結婚とか……ではなく、彼女が"絵を描くということ"------それだけをどんな風に追い求めていったか、を絵本の形で描いた珍しい伝記です。
 一人の画家の心情を同じ絵で表す……という無謀な賭けをしたのはシカゴ生まれのジャネット・ウィンター。
 一八八七年に生まれ、子どもの時から他人と同じことは決してせず、ニューメキシコの荒野のなかで九八才になるまでひたすら絵を描いたオキーフを、ある程度伝えることに成功しました・・・。
 これを読んだら次は、オキーフの画集を広げてみてください。あなたは一つの世界を手に入れることでしょう。(赤木かん子 『絵本・子どもの本 総解説第5版』)
テキストファイル化和澤順子