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この本には、イモで作る基本的な料理二十種以上が絵入りで載っています。イモの中でポピュラーなのがジャガイモ。ジャガイモといったら一番初めに頭に浮かんでくるのは、ポテトチップスかしら。 ポテトチップスの作り方も、もちろん載っています。でも、料理をあまりやったことのない人が一番簡単に作ることができる、「こふきイモ」から始まります。皮のむき方、芽の取り方、ナベに入れる水の分量も分かりやすいし、料理の途中でのちょっとしたヒントや注意も、吹き出しの中に端的に書いてあります。 こふきイモをマスターしたら、ポテトサラダ、ポテトコロッケまでと、応用して作ることができます。料理の方法だけでなく、ジャガイモの栽培方法や種類、栄養と、ジャガイモに関係することが書かれています。 また、ジャガイモのほかにも、サツマイモや里イモ、山イモ、コンニャクの調理法まであります。コンニャクもイモの仲間なのです。知っているようでいて、案外、正確に分かっていないことが多いことに気づかされます。 自然との調和から生まれ、ずっと続いてきた食生活の知恵や文化を私たちが受け継ぎ、次の世代に伝えて欲しい、という願いが込められているように思われます。 ほかに、「米でつくる」「小麦粉でつくる」など、全十巻。どの巻も、新しいことが発見できる楽しい本です。
（小）＝静岡子どもの本を読む会
テキストファイル化清水真保 |
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