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男の子が十歳以上になってからおたふくかぜになると「タマ」がはれて、えらいことになることも、たまにある。おたふくかぜはウイルスが原因なんだ。 小児科のワハハ先生からおたふくかぜの話を聞かせてもらった浩平とその友だちは、びっくり、どっきり。 ワハハ先生と子供たちの勉強会は進んでいきます。だれでも知っている「水ぼうそう」「とびひ」「ぼうこうえん」「かぜ」(1巻)、「じんぞう」「ぜんそく」(2巻)、「もうちょう」(3巻)や、ちょっと聞き慣れない病名の「こうじょうせん」(2巻)「ていりゅうこうがん」(3巻)など、全部で十四の話。 おしっこを顕微鏡で見ると、赤血球や白血球、硝酸カルシウムの結晶が見えるなんてこと知っていましたか。虫垂炎の原因は、スイカやブドウの種とはまったく関係なく、細菌らしい。ユーモアたっぷりの解説と、わかりやすいイラストに引き込まれていきます。それもそのはず、作者は小児科が専門の開業医なのです。 「病気は、生きていくための必要な休み時間。病気になると、初めて生命の大切さがわかる。これがわかると、この世のすべてのものに対して、心やさしくなる。病気と上手に付き合おう」といっています。 わが家も、夏休みに三人息子がおたふくかぜ、ぜんそく、かぜになり、この本が役立ちました。家庭の医学書として常備しておいてもいいですね。
(川)=静岡子どもの本を読む会
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