もくじ
敗戦から五〇年代へ・・・・・・・・・・・・・7
一、『太陽よりも月よりも』ほか――楽天的・攻撃的な作品群 7
二、守勢の文学へ――政治状勢への追従 17
三、『二十四の瞳』、『ノンちゃん雲にのる』――生きた子ども像 24
四、『風信器』、『チャコベエ』、『原始林あらし』――新文学への模索 35
六〇年代を考える・・・・・・・・・・・・・・45
一、『赤とんぼの空』と『赤毛のポチ』、『とべたら本こ」――子どもへのアプローチ 47
二、『とべたら本こ』から『ドブネズミ色の街』まで――その前衛性 55
三、『ぬすまれた町』と『ドブネズミ色の街』 62
四、回顧的な転回 71
五、フィクションの一つの条件 81
六、上意下達の文学 84
七〇年代の動き・・・・・・・・・・・・・・・87
<幼年文学の現在> 87
一、幼年、小学校低・中学年向きの空想的な物語の現在 87
(1)それは読者に何を語っているか 87
(2)しつけ・教訓は必要なのか 93
(3)今日的問題意識は必要なのか 95
二、では、何が必要なのか 101
三、空想の質はどう変わったか 109
四、ふしぎさと奥行き 117
<高学年向きの作品の現在>
一、せまく、ひたむきな作品群 122
二、理屈のつくおもしろさ 131
三、創造的な作品を 137
戦後児童文学への一考察・・・・・・・・・・・142
一、現在の児童像 142
二、物質主義的傾向 146
三、楽天主義の終末 152
四、子どもの回復 156
五、人間の追究 161
六、新しい研究の課題 164
あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
(テキストファイル化塩野裕子)