子どもの国の太鼓たたき(上野瞭)
目次
1)
「飛ぶ」発想 7 『かもめのジョナサン』から『クレージー・カウボーイ』まで
「待つ」発想 19 岩崎ちひろの絵本・雑感
子どもの本・恋の辻占 23 レオニ『あおくんときいろちゃん』
バンナーマンおばさんの本 28 『ちびくろさんぼ』への弔辞
モーリス・センダクに関する覚書 34 きわめて常識的な私見
「もこもこさん」のいる世界 48 木村泰子の絵本のこと
いろいろないろ 56 キーピングの一冊の絵本
サリイ・アンの手紙 63 『クレージー・クレージー』からマーサー・メイヤーの絵本まで
2)
「ハエかて命や」という発想 73 『兎の眼』のこと
ぼくらの中の「インディアン」 79 『ナバホの歌』のこと
「黄金狂時代」の楽しさ 85 シド・フライシュマンの冒険小説
『この湖にボート禁止』 91 トリーズの「旗の湖」シリーズのこと
『モモちゃんとアカネちゃん』 97 松谷みよ子の作品について
「マアおばさん」も「ネコ」もすき 103 稲垣昌子に送る一章
本棚の太鼓たたき 108 『からだの読本』
今、ぼくの読んでいる本 115 『生きることの意味』から『ぼんぼん』まで
3)
カニグズバーグに関する「つぎはぎ」的覚書 121 作品論の試み
しっぽか鼻か 135 カニグズバーグ家での三日間
砂、あるいはタウンゼンドの風景 142 『アーノルドのはげしい夏』をめぐって
爵位の発想 153 イタロ・カルヴィーノの世界
4)
児童文学で何ができるか 163 『目こぼし歌こぼし』の背景
架空のインタヴュー 171 上方風児童文学談義・支離滅裂篇
なぜ猫なのか……ということ 185 人間に未来はあるのか
SFに関する支離滅裂なる感想 193 ロバート・シェクリイをめぐって
映像の中の「夫婦」 207 ふたたび視聴者参加番組を考える
わたしの遠野物語 213 旅の覚書・その1
続・わたしの遠野物語 229 旅の覚書・その2
あとがき 248
初出一覧 252
装本 長 新太
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塩野裕子