目次
児童文学のひろがり 7
1 児童文学の条件 8
2 ファンタジーの構想力 19
3 メルヘンの復権――立花えりかを通して 33
4 ロマンの復権――『むくげとモーゼル』を通して 45
5 伝奇小説におけるロマン――ハガードの作品を通して 52
6 魅力ある悪漢像――スティーブンスンの作品を通して 61
7 魅力ある子ども像――『赤毛のアン』を通して 72
8 「歴史小説」の方法 82
9 同人雑誌運動論 96
10 書くことの意味――「子ども」との再会 108
児童文化のなかで 123
1 新しい親子関係をさぐる 124
2 母であること子であること 140
3 老いることの意味――老人と子ども 147
4 二つに引き裂かれた夢――子どもの中の成長と回帰 157
5 ディスクーリング論 164
6 非行の書、人間の書 169
7 「小人」のその後…… 173
8 「児童文学」の日々 178
9 文明と自然 183
10 アホウドリにあいにいった 190
11 突然、メガテリウムが現われた!――大人と子どもが出会うとき 197
12 川遊び――「領域」としての子ども 210
13 無垢へのノスタルジア――「文明」と子ども 223
絵本をたのしむ 235
1 絵本プロポーズ大作戦 236
2 絵本の大人ばなれ 245
3 絵本の旅 261
『ピーターラビットのおはなし』ビアトリクス・ポター 261
『チムとゆうかんなせんちょうさん』エドワード・アーディゾーニ 263
『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン 265
『げんきなマドレーヌ』ルドウィッヒ・ベーメルマンス 266
『もりのなか』マリー・ホール・エッツ 268
『あおくんときいろちゃん』レオ・レオーニ 270
『おやすみなさいフランシス』ラッセル・ホーバン 272
『エミールくん、がんばる』トミー・ウンゲラー 274
『ゆきのひ』E・ジャック・キーツ 276
『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック 277
『ふたりはともだち』アーノルド・ローベル 279
『さむがりやのサンタ』レイモンド・ブリッグズ 281
『ふきまんぶく』田島征三 283
『ごろごろにゃーん』長 新太 284
『ねずみくんのチョッキ』上野紀子 287
『のらいぬ』谷内こうた 288
『100万回生きたねこ』佐野洋子 290
『ふしぎなえ』安野光雅 292
『かいぶつになっちゃった』木村泰子 294
『いぐいぐいぐいぐ』梶山俊夫 296
『このひもは?』木曽秀夫 298
『いちご』新宮 晋 299
『多毛留』米倉斉加年 301
『たろうとつばき』渡辺有一 303
初出一覧 330
あとがき 332
テキストファイル化塩野裕子